口腔外科治療・
親知らずについて

親知らずの抜歯基準

親知らずは一番奥にある永久歯でその本数には個人差があり、上下左右に4本すべてそろっている方もいればそうでない方もいらっしゃいます。さらに親知らず自体は存在していても、顎の骨の中に埋まったままで生えてこないケースも多くあります。

親知らずの抜歯基準

親知らずは位置的な問題から歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすいことから度々トラブルが発生します。しかし親知らずがあるからといって必ずしも「抜歯しなければならない」というわけではありません。

当院では親知らずを抜くか、抜かないかという点について、以下のような基準を設けています。

  • 親知らずを抜いたほうがよいケース

    • すでにむし歯や歯周病がある
    • 腫れや痛みを繰り返している
    • 横向きや斜め向きに生えていて、歯ブラシがうまく当てられない
    • 隣接する歯がむし歯や歯周病になるリスクがある
    • 歯並びに悪い影響を及ぼしている
  • 親知らずを抜かなくてもよいケース

    • 真っ直ぐに生えており、歯磨きも問題なくおこなえる
    • 骨の中に完全に埋まっており、今後も周囲の組織に悪い影響を及ぼさないと予想される
    • 将来ブリッジや入れ歯の支台として利用できる

親知らずの抜歯を安全におこなうために(歯科用CT)

親知らずの抜歯を安全におこなうために(歯科用CT)

横向きや斜め向きに生えている親知らずを抜歯する際は、事前にその親知らずの位置や向き、生え方などを正確に把握しておくことが大切です。やみくもに抜歯に踏みきってしまえば周囲の歯ぐきや骨を無駄に傷つけてしまうほか、抜歯に長く時間をかけてしまうことで患者様への負担も増大してしまいます。

また親知らずの近くには『下歯槽神経(かしそうしんえい)』という大きな神経があります。もし抜歯の際にその神経を傷つけしまえば、術後に「唇のしびれが残る」などの後遺症を招きかねません。

当院ではこのような抜歯のトラブルを回避するために、事前に歯科用CTを用いた検査をおこなっています。立体画像として写しだす歯科用CTは親知らずの形態や向き、神経までの距離などを正確に測定することが可能です。これにより親知らずの抜歯をより安全に進めることができます。

その他の口腔外科治療

歯の外傷(歯が欠ける・折れる)

事故やケガなどで“歯が欠ける・折れる”または“歯がグラグラと揺れている”といったケースに迅速に対応してまいります。なお口の中や歯の状態によっては、折れた歯や抜けた歯を元の状態に戻すことも可能です。その際はその歯を専用の保存液や牛乳などにつけて乾燥しないように保管し、速やかに受診していただきますようお願いいたします(水道水では決して洗わないでください)。

顎関節症

「お口が開けにくい」「顎の関節が痛い」「お口を動かすと関節から音がする」といった症状がある場合、顎関節症の可能性があります。今は症状が軽くても放置しておくと重症化する恐れもありますので、気になる方は早めに当院までご相談ください。

スポーツマウスガード

スポーツでは競技中の転倒や相手との接触などにより、歯を損傷したり顎の骨を折ったりといったトラブルが発生することもあります。弾力性のある特殊な素材でできたスポーツマウスガードには、外部から受ける強い衝撃を和らげ、スポーツによるお口や顔面の損傷を防ぐのに効果的です。さらにスポーツマウスガードはその装着により集中力が高められ、競技中のパフォーマンンスも向上するといわれています。

当院では患者様のお口にぴったり合うカスタムメイドのスポーツマウスガードを作製しております。ご興味のある方はお気軽に当院までお問合せください。